モノ・ショップマガジン 押し!!のブランド COLORS 取材全文


モノづくりについて、自社製品のコンセプトについて、秋山さんに熱~く語っていただいたんですが、本誌誌面ではその一部しか掲載できませんでした。あまりにも面白く、楽しい話で、もったいないからここに改めてほぼ全文をアップします。読まなきゃ損だと思います。

MSY代表 秋山さん

MSY代表 秋山昌也さん

●COLORSとは?

 もともとは地場産業的な技術を使ったプロダクトをいろいろ作ってはいたんです。そういうモノをブランドで全部統合しようってことになったんですね。世界中、誰が聞いてもわかる単語にしようっていうんで、人種とかカルチャ-とかにたとえて、「COLORS」っていうシンプルな名前に落ち着いたんです。それでウチの社員の出身がみんな山形とか九州とか、全国から東京に集まってるんですよ。全国にあるじゃないですか地場産業って。だったら全社員の出身地を掘り下げていこうかと。じゃあ、まずCOLORSのモノづくりをどこからやろうかってことに。


●最初のプロダクト「Real Wood Case for iPhone6」

 どこからやるかっていったときにウチのプロダクトマネージャーが岐阜の高山出身だったんで、じゃあ高山からやろうと。「田舎いつ帰る?」「夏帰る予定ですけど」「じゃあ帰ったら寄ってきて」みたいな感じで。匠の里というのが高山にあって、彼がそこを知ってたってワケじゃなくて、飛び込みでモジモジしながら「えーっと、あの、地元なんですけど」って。で、たまたまなんですけど、彼の弟が学校の先生をやっていて、そこの職人さんがその生徒だった。ものすごい狭いところでバチッと合って、何だかよくわからないけど、「いいよ、作っても」って。地元出身だからって何でも作ってくれるワケじゃないじゃないですか。それが木でiPhoneケースを作ることになったんです。


Real Wood Case for iPhone6

Real Wood Case for iPhone6


 木製でこういうスライド式にしてるのってほとんどウチしかないんですよ。なんでスライドにしたかっていうと、iPhoneを持つっていう感覚がまったくない、木の無垢を持ってるみたいな感覚にしたかった。画面やボタンを触るとき以外は一切本体に触らない、どこまで木の無垢の感覚で持てるか、その究極をコンセプトにしたんです。だからカバーじゃダメなんですよ。カーバーだと横で本体に触っちゃう。全部包んでないと。みんなおんなじ金属の筐体を持ってるのに、これだけは木をぬくもりとして感じられる。手の汗で毎日の経年を楽しめる。そこに徹底的にこだわったんです。矢印形の杭状になってて、建築や家具みたいな構造になっててブレがない。


Real Wood Case for iPhone6の取り付け方

Real Wood Case for iPhone6の取り付け方


 で、最初、思ってたよりもかなりガッツリしたモノがあがってきちゃったんですよ。「もう彫れないよ、これ以上」って言われて「そこをどうにかできないですか」って言うしかないじゃないですか、こっちも技術的なことわかんないんで。究極までやって無理だったって、ボリュームのところとかを細かく彫れる刃が無いって言われちゃって。「いやぁ、刃を作るとかしないと無理だよ」「え、作ればできるんですか」みたいな。僕、揚げ足取りなんで。ハハハハッ。「いや、作ったら高いよ」って。50万とか100万なら無理ですけど「いくらなんすか?」「6、7万かな」って。「えっ、6、7万」僕が思ってたよりも相当安かったんで「ちょっと作りません、やれるかどうかわかんないけど」って言ってたのが、3Gの頃ですよ。で、すぐに4になってしまって、3Gはサンプルだけで終わっちゃって、4からその刃を使って今に至ってます。今の6のはアメリカで先にオーダーが入ってるんだけど、これ、月にマックス140個しか作れない。全部ハンドメイドで、ひとりの職人しかできないんで。その最初の140個分はアメリカで全部売り切れちゃった。


 で、高山に一位一刀彫っていう伝統工芸技術があるんです。認定されている工芸師じゃないと彫れない技術で。このプレーンな状態と違って、ケースの表面に一位一刀彫でザクザク刃を入れて、木ならではのテクスチャを出したバージョンも作ってます。それぞれ角彫りと丸彫りを施した2つのテクスチャ。彫りでできる手の引っ掛かり方とかの感触が、またいい感じに仕上がってて、それを海外に持って行くと「カッコイイグラフィックだな」って言われるんですよ。「いやグラフィックじゃなくて伝統工芸で、通常お椀とか木魚とかに施されてるものなんですよ」って。これに毎日触れてもらうことで、その技術を受け継いでいる町のルーツを知りたくなる。そういうところに持って行きたい。どんどんその町にしかない技術がこれにのっかってくるみたいな。

 高山にはもうひとつ、春慶塗っていうウルシ塗りの工芸もあるんですよ。ただ、彫るところまでは僕も計画したんですけど、塗りまでは考えてなかった。さすがにウルシ塗っちゃうとなんかコテコテになっちゃうだろうし、って思って。それで、まったく塗るっていう指示は出してなかったんですけど、たまたま彫った職人と春慶塗の場所が近くて。で、向こうで勝手に「面白いもんやってるなあ、俺にちょっと塗らしてくれよ」って、塗ったのをいきなり送ってきたんですよ。「なにこれ塗っちゃってんのよ」って感じで。それがニューヨークの展示会の前だったんで、じゃあ参考商品で一応置いとこうかと。ただ値段が高過ぎて、春慶塗にすると。当時アメリカで売り値を400$か500$弱くらいで出したんですね。それじゃ、iPhoneより高いじゃないですか。ハハハハッ。「さすがにねえ、無理じゃない」って言ってたらオーダー入っちゃったんですよ。で、作ることになっちゃった、というのがこのケースのウルシ塗りバージョン。

 結局、ひとつ何かを作ることで、町の中で普段分業している職人たちがひとつにまとまって、ひとつのプロジェクトになった。マテリアルにものすごく精通してるいろんな技術を持った職人たちが集まることで、自分の技術にない発想が出てくる。今、我々が非常に大事にしているコンセプトになってます。

 あとイギリスのポールスミスにはこれの藍染めバージョンが入ってます。そのきっかけは徳島に行って藍染め屋さんと話してるとき、自己紹介でウルシのヤツを見せたんですよ。そしたら「すごいことしてるねぇ、お兄ちゃん。ウチは木って染めたことないから、ドブ漬けしてみていい?」って。藍の液が入った樽ん中に何回も漬けるんですよ。「どういう状態のを渡すといちばんいいんですかねぇ」って聞いたら、「真っ白いモノだと革とかもキレーに青く染まるから」って言うんで、カエデが真っ白なんですよ。サクラはちょっと茶色が入ってるんですけど、両方送ってみたんです。「両方漬けてもらえますか」「いいよ、必ず協力するよ、費用とかもいいから」ってやってくれたら、カエデはすごいキレイに真っ青に染まって。サクラの方はちょっとだけ茶色が入ってるだけなのに、一見真っ黒に見えるぐらいのこれまた見事な濃紺に染まったんですよ。で、藍染めって表面に乗っかってるだけなんで、チッて引っ掻くとズリッて地が出ちゃう。さすがに地が出過ぎちゃったらどうしようもなくなっちゃうんで、天然のクルミ油を塗ってコーティングしたんですね。そしたら角度によってすごい光り方して「なんか魚みてえだなぁ」って。サバのウロコみたいなんですよ。藍染めっていうのがファッションとして成立してる部分もあるんで、カエデの青い方をポールスミスが気に入って。偶然の産物ですね。やっぱりいいモノに対して職人もビビッとくるんでしょうね。「俺にもやらせてくれよ」みたいのが、いいかたちでリレーして、つながっていったんで。

 単純にiPhoneケースを作るんだったら安くカバーを作ればいい。採算性を考えれば刃物を作る必要なんてないんですけど、やっぱりこれを木にする意味ってどこにあるんだろうって。みんな同じデザインのモノを持ってるんですよ。その中で、自分のアイデンティティーを発信できるモノをいつも身近に置いておきたいって思ったときに、どんなプロダクトに仕上げるのか。そうやって、お客さん目線からアプローチして。で、技術とマテリアルにギャップがありますよね。そのギャップをどうやって解決するかっていうのがデザインだったり、僕らの日常の中でのアイデアだったり、積み重ねてきたことだったりする。だから僕ら単にiPhoneケースを作ってるっていう風にはぜんぜん思ってなくて、iPhoneケースっていうのは手段でしかない。毎日みんなが持ち歩いてる、手放さないモノだからこそ、こういう天然のモノで挑戦する意味合いがある。そして、工業製品にハンドメイドであるこういうモノがどこまで究極に近づいていけるかっていう精度への挑戦でもある。だからそれはiPhoneケースじゃなくてもぜんぜんいいんだけど、ただもうほとんどの人がスマートフォンを持っている時代に、毎日持ってる、日常の中で忘れちゃいけないモノってとこに落とし込むための手段として、非常にいい題材だったなぁと。あとiPhone自体も信念とコンセプトとマテリアルに究極こだわってるワケです。だからそこに究極こだわってるモノが追いついていくべきだろうっていうところで、僕らとしてはスムーズにマッチしたと。


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